p h o t o D
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3/14 wed.

伯子の部屋にて。


伯子が俺に渡したいものがあると言う。


外で渡したいと言うので浜松町日の出桟橋まで行くことに。


彼女の着替えを待つ。


此処は日の出桟橋倉庫街。今日まで果たされなかったひとつの約束が果たされることになった。


ペルシャ絨毯を織ることを夢見ていた彼女、かつて「初めて織った絨毯はあなたに贈りたい」という手紙をくれた。


そして今日「続きをこれから書くことにします」と書かれた手紙を彼女から貰って俺は泣いた。その先は読めなかった。泣き顔を見られぬようにずっと海の方を向いていた。


これが「マジェラ」。言葉を紡いだ、言葉による絨毯。俺が求めそして彼女が一番伝えたかったこと。


家に帰って来てもう一度「マジェラ」と向き合う。このまま死んでもいいとさえ思った。


俺は一体何処へゆけばいいのだ。ごめんなさい今回は解りにくい話で...


そして人生はつづく...