p h o t o D
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8/15 mon.

終戦記念日。お盆なのに墓参りにも帰らないこの放蕩息子をお許しください。故郷の方向に向かって線香だけ上げて目を閉じた。


蒸し暑い夜だ。切らしていたコーヒー豆を買おうと思い外へ出る。


すると向こうから買い物袋を下げたエリコ。このワシの還暦を祝うためにわざわざ来てくれたと言うではないか。


今日は前夜祭だ。何だかよくワカラナイ食べ物を作って祝ってくれた。


くだらないテレビ番組を見ている。誕生日まで残り数分。やり残した事は無いだろか...


8/16 tue. (my bd)

日付が変わると同時に灯りを消してワインで乾杯。ハッピーバースディを歌って俺の誕生日を祝ってくれた。て、照れるじゃないか君...


BGMはロックンロール。ラモーンズ、クラッシュ、ピストルズ、バズコックス...

俺様の生誕を祝う深夜のパンク大会。近所迷惑な話だ。


しかしこんなオヤジにこんなに優しくしてくれるなんて君は...何ていいヤツなんだ。


それで君は一体ナニモノ?


再び灯りを消したら危ないロウソク遊びをしよう。


おいおい何だか色っぽいムードになってきたんじゃないの〜と思ったら、


ロックンロールのリズムでいきなりハッピーバースディを歌い出した。


俺も久しぶりに少しだけ弾いてみた。


気が付けばまた床で寝てるよ。そうしてロックンロールバースディパーティーは唐突に終わる。


そして人生はつづく...